顯 國 神 社 の 主 な 祭 典 |
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歳 旦 祭 ( 正 月 ) |
1.日時 神前式 1月1日 午前11時~ 2.場所 顯國神社本殿 3.内容 歳旦祭の神前式には、町長、議員を始めとする来賓が出席し、年始めの祭として厳粛に執行されます。 1日から3日まで境内には、常にたくさんの氏子崇敬者の参拝で賑わい、家内安全や交通安全、厄祓いなどの御祈祷も行っています。 授与所では、御神矢、熊手、福俵、御守、大麻、御守、絵馬、おみくじ等がたくさんの方に授与され、今年一年が無事迎えられるよう祈 願します。 |
初 午 祭 ( 餅 投 げ ) |
1.日時 旧暦最初の午の日 2.場所 顯國神社 稲荷社 3.内容 【厄祓い御祈祷】 午前10時から午後3時までは、厄年を迎えた方の御祈祷(厄祓い)を執り行います。 【初午祭神前式】 午後4時から初午祭神前式を氏子総代会の参列によって厳かに執り行います。 【餅投げ】 午後4時30分には、宮司の太鼓と同時に餅投げが行われ、初午祭を締めくくります。 境内において厄祓いを祈願した沢山の餅、お菓子、パン等を投げていきます。 湯浅城主土豪湯浅権守藤原宗重が遷座させた縁のある顯國神社らしく「湯浅党」を感じさせる陣羽織を羽織った総代達約20名が景気よく餅投げを行います。 |
天 神 祭 |
1.日時 神前式 4月25日 午後11時~ 2.場所 顯國神社若宮社 3.内容 湯浅町別所区の水利組合員である農家による五穀豊穣の祈願祭であり、毎年十数名の参列により執り行われる。 元々は、区内に鎮座されていた天神社でのお祭であり、明治の合祀令により当神社若宮社に合祀されてから現在に至るまで続いています。 五穀の豊穣を祈願する祈年祭(2月17日)と同様の意味合いをもつ祭祀となっています。 |
若 宮 祭 ( 夏 祭 ) |
1.日時 宵宮神前式 7月17日 午後7時30分~ 本宮神前式 7月18日 午後2時~ 2.場所 顯國神社若宮社 3.内容 若宮祭は、元々湯浅町青木にある若宮神社で行われていた祭で、明治の合祀令により顯國神社に合祀した時から当地で行われるようになった。 17日宵宮神前式は、町長、議員を始めとする来賓が出席し、厳粛に執行される。境内は、夜店で沢山の子供達が賑わい、午後9時から三面保存会による獅子舞が披露される。 【平成25年7月17日 湯浅中学校太鼓部】 平成25年からは、宵宮で「湯浅中学校太鼓部」や「疾風打太鼓」が奉納太鼓を行うようになりました。 【平成26年7月17日 疾風打太鼓】 YouTubeよりhttp://www.youtube.com/watch?v=MxpA4yWCaf8 18日若宮祭本宮は、神前式終了後、総代・神社世話人・三面保存会が中心となった行列で、御旅所である浜の南恵比須神社まで渡御が行われる。到着後、斎主が祝詞を読み上げ、玉串奉典を終えた後、獅子舞が奉納され、最後、集まった氏子に掛鯛・餅投げで盛り上がります。 |
例 祭 ( 秋 祭 ) |
1.日時 神前式 10月18日 午前11時~ 2.場所 顯國神社本殿 3.内容 例大祭は、古くから当神社で行われている一番大きな祭で、たくさんの氏子崇敬者が集まり、華やかに執り行われます。 神前式には、町長、町議会、商工会、建設業協会、漁業組合を始めとする来賓が出席し、厳粛に執行されます。 境内は、たくさんの露天商が出店し、ハッピを着た大勢の子供達で賑わいます。 午後1時30分から抽選によって決められた順番で25基の町内神輿と武者行列が御旅所まで奉納されます。 北町区を中心とした氏子が熊野古道詣でを再現した平安時代の着物で参加し、たくさんの見物者を魅了しました。 しんがりに、神社本神輿による総代・三面保存会が入り、渡御の中で3ヶ所で獅子舞の奉納があります。 御旅所である浜のなぎ公園では、到着後、斎主が祝詞を読み上げ、玉串奉典を終えた後、獅子舞を奉納します。 最後に、集まった大勢の氏子崇敬者に掛鯛・餅投げをして盛り上がります。 【平成26年10月18日】 和歌山県の「大学のふるさと」事業協定により、湯浅町と連携交流している羽衣国際大学に神社御輿を担いでいただき、秋祭りが尚一層盛り上がりました。 御旅所(北恵比須神社)にて、宮司、総代、羽衣国際大学学生と記念撮影。 ■羽衣国際大学HPより http://www.hagoromo.ac.jp/hgnews/news_description.php?no=1281 ■平成28年10月15日 朝日新聞掲載 ■顯國神社渡御の経緯 天養元年(西暦1144年) 町内から組馬(町馬)20数頭が奉納する。鳥居前の馬場で競馬、大路・小路の家々の前で流鏑馬する。 嘉永4年(西暦1851年) 馬(神馬・客馬・組馬)、神鼓榊、御供物箱、巫女、鬼、わに、獅子、楽人、神宝、神輿、神主の順に渡御する。 明治24年 各区から組馬、客馬合わせて90頭が奉納する。 明治30年 先御幣、神馬5騎、組馬願馬(客馬)、御玉串、御辨当(唐櫃)、神子、太鼓、三面、御宝(鉾・弓・矢・太刀・剣)、金幣白幣、御榊、長刀、青扇、兵杖、伶人(楽人)、氏子総代世話係、神輿、御神馬社掌の順に渡御する。 昭和29年 神社大人神輿の損傷が激しく、子供神輿を謹製して代える。 昭和40年 組馬が少なくなり、出すことのできない区は武者行列(矢取り)で参加する。 昭和43年 組馬、武者行列、神輿に分けて各区から奉納する。 昭和47年 町内各区のほとんどが神輿を出すようになる。(一部武者行列であり、当時、神輿は12基程度で、子供・大人が混じっていた。) 昭和50年 町内神輿が20基以上となり、子供の参加が増えてくる。 平成11年 当神社本神輿と別に、町内から子供神輿21基、大人神輿5基が奉納する。 平成15年 神社本神輿1基、町内奉納神輿25基、武者行列、平安衣装(熊野古道)に身を包んだ女性が数人渡御する。 平成22年 当神社本神輿と別に、町内から組馬1頭、子供神輿20基、大人神輿4基、武者行列、平安衣装(熊野古道)に身を包んだ女性が数人渡御する。 ※ 当初、神輿は当神社の本神輿だけであったが、町内の近辺で飼われていた馬が減少してきたことから、組馬から武者行列、町内奉納神輿と移り変わった。 ■昔の湯浅の祭りと町並み 顯國神社は、一般に「湯浅の大宮さん」と呼ばれているだけに、古来有田における名社で、その秋の祭典は近郷第一の大祭である。 町内から奉納した20幾つかの組馬(町馬ともいう。)は、流鏑馬(やぶさめ)と称して、古代によって飾り付けられ、極めて荘厳な行列が見られた。 また、田中九郎助という者、馬を社前に集めて流鏑馬を行ったことが、当社の馬寄せの始めであると伝えられている。 【顯國神社の騎乗武者】 【顯國神社三面の舞】 組馬には「矢取り」と称して美しく扮装した二少年が従い、鬼・鰐は各所で獅子退治の技を演じながら、神輿の道先案内をする。鬼は、天狗のごとき鼻の高い仮面をかぶり、鰐は牙のある仮面をかぶり、いずれも鈴を付けた鉾を肩にして、脚軽々と滑稽な踊りを演じる。騎馬の神主は、渡御の殿(しんがり)をする。実に雄壮華美荘重を兼ねた稀有の祭典である。 明治30年(1897年)の祭典における神輿渡御の順序は次のとおりである。先御幣-神馬五騎-組馬願馬(客馬)-御玉串-御辨当(唐櫃)-神子-太鼓-三面(鬼、鰐、獅子)-御宝(鉾、弓、矢、太刀、劔)-金幣白幣-御榊-長刀-青扇-兵杖-伶人(楽人)-氏子総代世話係-神輿-御神馬社掌 荘重な神輿は、損傷が激しく、昭和29年7月の若宮祭以来、子供神輿を謹製し、これに代えて行うようになった。 【嘉永4年(1851年)「紀伊国名所図会後編」巻4 湯浅町々より駈馬を出す図】 「大宮さん」と呼ばれる顯國神社の秋祭りはスケールも大きく、有田地方随一といわれていました。 かつて秋祭りには、組馬(町馬ともいう)が町内各所から出されていました。お祭りが近づくと、その年の馬宿の当番に当たった家に武具や馬具、幟など祭礼に使用する道具を飾ります。 【嘉永4年(1851年)「紀伊国名所図会後編」巻4 湯浅祭礼御輿渡御の図】 江戸時代の顯國神社の例祭は、騎馬武者を先頭に神具、巫女、鬼、獅子、楽人などの行列が町内を練り歩き、組馬90頭を勢ぞろいさせた渡御で、極めて盛大であった。 町境には祭礼提灯を吊った仮設の門が建てられ、両脇に「顯國大明神」と大書した幟が立てられ、渡御を中心に獅子舞、母衣武者などの行列が練り歩いているのが描かれています。両側には瓦葺で2階建の町並みがつづき、1階の庇や2階の軒下には幔幕が掛けられ、格子や窓が外され、、渡御列を一目見ようという見物人が鈴なりになっているのが分かります。 渡御は、「組馬」と呼ばれる美しく飾り付けた馬に母衣武者と若衆、「矢取り」と呼ばれる子供武者を一組として各区ごとに祭りに参加しました。 【嘉永4年(1851年)「紀伊国名所図会後編」巻4 馬駈の図】 宵宮の日になると、馬宿に馬が入り、午後には神社の前の馬場で馬駆が行われました。(後に祭り当日に行われるようになる。) 【嘉永4年(1851年)「紀伊国名所図会後編」巻4 御旅所の図】 【和歌山文化情報より】 http://wave.pref.wakayama.lg.jp/bunka-archive/matsuri/kenkokujinja.html |
新 穀 感 謝 祭 |
1.日時 神前式 11月23日 午後11時~ 2.場所 顯國神社若宮社 3.内容 稲の収穫を祝い,翌年の豊穣を祈願するお祭りで、別所区水利組合が参列して執り行われる。 収穫した米や柑橘をお供えして氏神様に御礼し、感謝をします。 宮中では天皇が感謝をこめて新穀を神々に奉ると上もに、御自らも召し上がる日になっています。 |
注 連 縄 作 り |
1.日時 毎年12月11日以前の直近の日曜日 午後1時~ 2.場所 顯國神社絵馬堂 3.内容 毎年、総代数名と三面保存会10名程度が中心となり、注連縄作りを実施する。 有田タイムス(平成28年12月17日発行) |
大 晦 日 |
1.日時 1月1日 午前0時~ 2.場所 顯國神社境内 3.内容 前日の大晦日には、大勢の参拝者で楼門まで列ができます。また、恒例により当神社より先着順に御神矢200本が無料授与されます。拝殿前では、巫女による御神酒やぜんざいが振る舞われ、参拝者の年越しをお祝いします。 拝殿前には、三面保存会による獅子、ワニ、オニが参拝者の穢れを祓います。0時30分頃には、大勢の参拝者を魅了するように獅子舞が披露されます。境内には、常にたくさんの氏子崇敬者の参拝で賑わいます。 |